陽気になりたい時の名言

ネガティブ地獄を抜け出そう! “陽気”になりたいときに効く名言

Laurier(ローリエ)

嫌なことが重なると、負の感情ばかりが湧いてきて、ネガティブ思考に陥ってしまうときもありますよね。そんなときは、過ぎていく時間に身を任せ、運が向いてくるのを待つのもひとつの方法ですが、「今この瞬間のネガティブを振り払いたい! 陽気になりたい!」と思う瞬間もきっとあるはず。ストレスの多い社会、そんなときのために、自分を奮い立たせる言葉をいくつか持っておくといいかもしれません。おすすめの名言・格言をご紹介します。 

■「陰気(いんき)は罪悪、陽気は美徳!」 

これは作家・宇野千代さんの言葉です。法律に反する、という意味ではありませんが、陰気にしていることは“罪悪”であり、陽気にしていることは人としての“美徳”なのだ――という、なかなかに厳しいお言葉。しかし不思議と気持ちが奮い立たせられる、とてもいい言葉です。宇野さん自身も、「家のなかが鬱々としているときは、この言葉を同居の女性たちと言いあって、とりあえずご飯を作って皆で食べた」と語っており、それだけで不思議と明るくなれた、なんて実際のエピソードを著書で披露しています。イチ押しの名言です。 

■「一笑一若、一怒一老」 

読み方は、「一笑一若(いっしょういちわか)、一怒一老(いちどいちろう)」。ひとつ笑えばひとつ若返る、ひとつ怒ればひとつ歳をとる……という意味ですが、特に女性の心には響きそうな言葉ですよね。「笑っていたほうが若返る、怒っていると老ける……」と自分に言い聞かせていれば、アンチエイジングにもなるかも(笑)。歌人・斎藤茂吉氏の長男であり、90歳まで生きた著名な精神科医・斉藤茂太氏もこの言葉を常に心がけていたそうで、「怒りはストレスの証拠。健康にいいわけがない」として、長寿のためにも笑顔を心がけていたと語っています。 

■「ネガティブは気分、ポジティブは意思!」 

こちらはフランスの哲学者アランによるもの。正確には「悲観主義は“気分”に属し、楽観主義は“意思”に属する」という言葉ですが、暗い“気分”には長く浸らないで、強い“意思”で吹き飛ばせ!といった激励の言葉にも受け取れますよね。 
ちなみに、彼は「自分の不機嫌に無関心になることが、幸福の秘訣(ひけつ)のひとつ」なんてことも述べています。「気分があがらない……」「なんか落ちてるわー」などと自分の“気分”をあまり意識しすぎないようにすることも、ネガティブモードを脱するコツなのかも!? 

■「彼も人なり、我も人なり」 

ネガティブになっている原因が人間関係や他人の言動であるときには、こんな言葉も有効かも。かの『金八先生』も、この言葉を子どもたちに伝えています。もともとは「他の人にできることが、自分にできないわけがない(=萎縮するな、ひよるな)」といった意味の言葉ですが、「相手も同じ人間なのだ、欠点もあるし、気分の上下もあるし、間違うことだってあるだろう」なんて思えば、ちょっぴり他人に寛容になれるかも。人間関係でネガティブになっているときにおすすめです。 

■「笑顔に当てる拳(こぶし)はない」

ネガティブなときは、周囲とのあつれきも生まれがち。他人を気遣う余裕がなく、つい攻撃的になってしまったり、そうなると相手からも攻撃的な態度をされてしまったりして、余計にネガティブに落ち込んでしまうこともありますよね。そんなときは、無理にでも“笑顔”を心がけてみるのもひとつの手。脳科学的にも、口角を上げて(笑顔の形にして)いるだけで、楽しい感情が生まれてくる……なんて説がありますが、この言葉どおり、笑顔でいる人に攻撃的に接してくる人は少ないので、「これ以上、悪い状態になりたくない」「人から攻撃を受けたくない」と思うときこそ、できるかぎりの笑顔を心がけてみるとよさそうです。 

「気分がめいる瞬間」は誰にでもあるものですが、長くめいりっぱなしでいないよう、自らを明るく楽しい気分にさせてくれることに、積極的に手を伸ばしてみる工夫や努力も大切。ただ、あまり長期的に気分の落ち込みが続くときは、専門のケアなどもぜひ取り入れて。“心の元気”も意識してキープしていきましょう。 
(外山ゆひら)